「雑誌掲載のお願い」

初出:2005/07/18
更新:2006/04/25

(追記) 別の雑誌への掲載許諾問い合わせのメールが届きました. (2006/04/25)

 2005年4月5日に以下のような内容のメールが届きました.先に断っておきますが,本件は架空請求詐欺のような違法ネタではなく,(たぶん)合法なお話だと思いますので,企業名等は伏せます. 

件名:[0115]雑誌掲載のお願い

 私、編集プロダクションの有限会社(会社名)の(担当者名)と申します。
(**)出版社、(**)新社や(***)マガジン、その他多数の出版社の仕事を請け負っております。

この度、弊社で編集しております、ムック『(雑誌名)』(****社刊)シリーズ vol.3より連載企画として、オンラインソフトを取り扱う企画を行うこととなりました。また同時に、今年の6月〜7月に『*****ソフトウェア大全(仮題)』も発行する予定です。

そこで、貴殿の作成されたソフトウェアを紹介させていただきたく、ご連絡差し上げました。
尽きましては、以下のアンケートにご協力ください。

収録に関しましては、付録CD-ROMへの収録並びに、誌面での紹介とさせていただきます。

【01】CD-ROMへの収録・誌面での紹介を
「許可する」   「許可しない」

(【01】で「許可しない」の方)
【02】誌面への収録のみを
「許可する」   「許可しない」

(【01】or 【02】で「許可する」の方)
【03】その他本編集部の他の媒体での紹介も
「許可する」   「許可しない」

【03】掲載用のお名前(またはハンドルネーム)
【04】掲載用のURL
【05】メールアドレス(誌面では掲載いたしません)

また、紹介希望のソフトに尽きましては、こちらのデータベース上では以下のように登録されています。

 極楽画像計測BMP_measure  1.1

ここでリストアップしているオンラインソフト以外にも紹介を希望されるソフトが御座いましたら、ご提供願います。
登録データに間違いがあればご指摘願います。
また、掲載に当たっては可能な限り最新のバージョンを収録していく所存です。
バージョンアップ情報など歓迎しておりますので、よろしくお願いします。

 雑誌掲載かぁ.リストの中の1項目に過ぎないとは思うものの功名心を少しくすぐられたので調べてみました.
Vol.1 :「禁断の私的複製裏教本」
Vol.2 :「もっと使いこなそう(悪用厳禁)Winny2 交換しないでもらうだけ 反則(秘)裏テクニック」

 Vol.1は,まぁ私的複製であれば現行法上では違法では無いのかも知れませんが,(私の)公序良俗の閾値を軽く踏み越えています.Vol.2は...時期的にWinnyはイカんでしょう.貰うだけだからイカんという意味ではないですよ(笑).公開しているフリーウェア(BMP_measure)のドキュメントには鈴鹿高専の名前も明記してありますので,これは問題になるといけないと思い,お断りのメールを送信しました.

 そして先ほど(2005/07/18)調べてみましたところ,既にVol.3とVol.4が発刊されていました.
Vol.3 :「激ヤバ裏系ハード機器」
Vol.4 :「全部無料!! 持ち逃げ!!!ファイル共有」
 よ,よかった.掲載されなくて(確認していないが).裏はいかんし,持ち逃げも良くない.
 社会で真っ当に生きていく上で理解しなくてはいけないのは,”法律に違反しなければ何をしても良い訳じゃない”ということです.先日も,近頃世の中を騒がしている官製談合に関して”違法じゃない”と建設系国会議員のセンセイが恥ずかしげも無くTV番組で公言して日本人の良識のレベルを勝手に下げていたりしましたが,逮捕者が出ていますので真に受けてはいけません.私的複製ならばヒトにも勧めて良いのか!? 違法ではなくても,米国ではP2Pファイル転送技術を利用して音楽ソフトを無料(通信料は除く)で入手した膨大なユーザーの中から無作為(←ある程度の線引きはしたかも知れない)に選んだ数名に対して,音楽ソフトメーカが損害賠償訴訟を起こしています.たとえ違法じゃなくても他者に不利益を与えたのならば訴えられる可能性があります(補注1)

(補注1) 中立的な立場にあると主張するP2Pファイル交換業者(米グロックスター社など)に対しても,米最高裁は'05/6月に,その利用者による著作権侵害行為の責任を問えるとの判決を下し,映画会社や音楽会社にP2P提供者を訴える権利を認めて下級裁判所へ差し戻したそうです.

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(追記)

” 『便利で使える無料ソフトWin(仮)』5月末**出版者(補注2)から発売予定”
(補注2) "出版社”じゃないか,という指摘があると思いますが,原文のままです.もしかしたらこれは出版業界特有の表現なのかも知れません.

 というメールが4月23日に届きました.

"尚、掲載紙については、大変申し訳ありませんが、部数が用意できないので提供することはできませんので、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。。"
 謝礼は一切なしよ,という意味でもありますね.メールの差出人は前回と同じです.ちなみにその会社名を検索語として検索すると,エッチな雑誌やビデオの名前が沢山ヒットします.これはやはり前回同様に,出版時にはトンデモナイ雑誌名になっていている可能性が高いので掲載は拒否させて貰いました.

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