<プロダクツ : Freeware : Zenkaku>

更新2004/04/23 T.Shirai

ZENKAKU_WIN.GIF - 1,465BYTES

Windows版とコマンドライン版を一つのアーカイブにまとめ,Vectorに登録しました.
ZenkakuWin10.lzh : 1.6MB

[1] GUI版(MS-Windows95,98,Me,2000,XPなど)
ZenkakuWin1.0.lzh  2002/12/18
:リンク設定を間違えたためWin対応版ではなくMS-DOS版をリンクしていました.「どこが待望のWin版だぁ!」と呆れられたことと思います.リンクは訂正しました.正真正銘のWindows版を活用下さい. (2003/1/23)

1.はじめに
 待望の(?)Windowsバージョン完成!
 テキストファイル中の2byte文字を発見します.海外にTeXで論文を投稿する場合など,文書中に2byte文字(全角)が混ざっていた場合,相手側で正常に印刷できません.
 エラーがでるならまだしも,文字化けしてしまうだけだと,発見が遅れてしまいます.それが自分の論文ならまだしも,担当教官の論文であったりすると致命的です.
 「海外のパソコンでニホンゴが印刷できるわけないだろ!!!!」
 どえらく怒られた方は,きっと抗弁したはずです.
 「でもでもでも,研究室のパソコンは全て日本語を表示できちゃうんですよぉ〜」
 言い訳ですね.納得してくれる方もいますが,大抵は「そこを何とかするのが研究者だろう!」と余計に厳しく叱られるでしょう.

 英語版のAcrobatReaderのみをインストールしたPCを用意するという手もあります(私はそうしました).それでも「全角の空白」や「全角のカンマ」,「τ」などが混ざったまま国境を越えていってしまう事態を考えると夜中に布団の中で心臓がバクバクします.しかもTeXのソースやマクロのみならず,PostScript(あるいはEPS)を含む場合は,その中までチェックする必要があります!図中の記号(τなどが化けてしまったり,ディレクトリ名の日本語を理解できずに先方のGhostScript等のアプリケーションがエラーを発して「コンパイルできんぞ(英語で)」とメールで文句を言われることもあります(ありました).

 もちろん,本ソフトウェアで全角文字のチェックをしたから万全とは言いません.最終的な責任は各人で負って下さい.

2.インストール方法
 インストーラーはありません.設定ファイルもありません.レジストリも操作しません.
 適当なフォルダにZenkakuWin.exeをコピーして下さい.
 ショートカットをデスクトップやスタートメニューに置いても良いでしょう.

3.使い方
 (1)起動方法
   a) 検査対象のファイルをアイコン(ショットカットでも化)にDrag&Drop
   b) プログラム(ZenkakuWin.exe)を起動し,表示されるウィンドウにDrag&Drop
   ファイルは複数同時に選択可能です.一つずつ検査を行います.
 いずれの方法でもOKです.
 (2)検索方法の指定
  検査対象のファイルが指定されると,検索モードの選択ダイアログが表示されます.
   a) 全角文字を発見したら終了
    ファイルを先頭から検索し,2バイト文字を含む行を発見したら,検査結果を表示します.
   b) 全文検索
    ファイルを先頭から検索し,2バイト文字を含む行をリストアップします.
  a),b)いずれの場合でも検査結果が100行に達したところで途中経過を表示します.
  ここで[Next]を押せば作業を続け,[Cancel]を押すと処理は中断されます.
  検査結果のウィンドウの下には,検査した行数と全角文字を含む行数が表示されます(検査が終った部分まで).
 (3)終了方法
  メインウィンドウの終了ボタン([×])で終了して下さい.

4.ソースリストについて
 Borland C++ Builder 5 専用です.
 まだまだWindowsアプリケーションの作成に関して無知なことが多いため,乱暴なコードがあるかも知れません.
 あまり参考にしない方が良いでしょう...悪い例,としてならば別です.

[2] CUI版(MS-DOS,DOS窓,コマンドプロンプト向け)
Zenkaku1.1.lzh

 テキストファイル中に含まれる2byte文字を探します.
 海外に投稿するTeXファイルに2byte文字コード(日本語コード)が
混入していた場合,正常に表示されません.最も多いミスは,「,」「.」「 」(全角スペース)
の混入です.日本語の論文を英訳した場合に,よくこのようなミスを犯します.
[使い方]
 zenkaku.exe <filename>

[例]
 zenkaku wafr.tex

 1:全角文字を発見したら終了 2:全文検索(全角文字を含む行をリストアップ)Q: 中断

 [1]を押すと,ファイルを先頭から読み始め,2byte文字を含む行を発見したら終了する.
 [2]を押すと,ファイルを先頭から読み始め,2byte文字を含む行を発見したら表示し,
  ファイルの終わりまでチェックを続ける.
 [Q]を押すと,処理を中断します.


Ver.1.1 : (2002.6.18)
 2年近くも放置しておいた行番号表示の異常(カウンタにshort型を使用)を修正.これで巨大なPostScriptのファイルをチェックしても大丈夫です.
 さらにWindowsNT系列(NT, 2000, XP)のコマンドプロンプトがエスケープシーケンスに対応していない問題に対処するために,Windows95系統用(MS-DOS, Wndows3.1, 95/98/Me)とWindowsNT系統用(WindowsNT/2000/XP)の二つのバイナリを添付する.


[これらのプログラムに関する権利]
 このプログラムの製作者は,鈴鹿工業高等専門学校の白井達也である.
 ただし,白井達也は,このプログラムのバグ,仕様に基づく一切の不利益に関する責任は負わない.
 このプログラムの再配布および改造を妨げることは禁じる.
 このプログラムおよび改造したプログラムを使用する際の金銭の徴収を禁じる.
 このプログラムあるいは改造したプログラムを再配布する際には,この文書を必ずプログラムに添付すること.


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