デジタルカメラ（CAMEDIA X-200）の改造／外部スイッチによるコントロール

初出：2006/06/13 T.Shirai
更新：2006/06/13 T.Shirai

４．レンズカバーＳＷ周り

　X-200に電源ON/OFFスイッチは存在しません．レンズカバーの開閉をスイッチで検出し，それを電源スイッチとして本体電源をON/OFFしています．したがって外部スイッチで電源をON/OFFするために，この開閉検出用のスイッチがどのような仕組みになっているのかを調査する必要があります．

　
　本体前面のカバーは更に二つに分解できます．この隙間にスイッチが隠れています．
　３箇所のネジ（赤丸）を外します．

　
　さらにレンズ側の２箇所のネジも外します．

　
　最後に，シャッター，ズームボタン下にあるネジを１箇所外します．

　
　御開帳！　カバーの裏のカバーが外れます．黄色と黒の配線が接続されている先がスイッチです．予想していたよりもシンプルなスイッチ．

　　カバーが閉じた状態（電源ＯＦＦ）では離れていた接点が，

　　カバーが（完全に）開くと導通し，本体電源がＯＮになってレンズ鏡筒が伸張する．

　つまりもしこの配線が切れてしまうと，電源はOFFになる．フェールセイフの観点から正しい．

　この配線をバイパスし，本単電源を外部スイッチでON/OFFすることを考える．
　（カバー開）：　黄色−黒は導通　＝　外部スイッチで回路を遮断しておけば電源ＯＦＦ，回路を導通させれば電源ＯＮ．こちらはＯＫ．
　（カバー閉）：　黄色−黒は遮断　＝　外部スイッチで回路を遮断していても，回路を導通させておいても電源はＯＦＦ．
　つまり外部スイッチとは別に誰かがカバーを勝手に閉めても，回路は遮断されるので電源がＯＦＦになって鏡筒は本体内に自動的に沈胴するので安全．特に問題無さそうです．

　したがって，黄色（あるいは黒）の配線を切断し，直列にスライド（あるいはモーメンタリータイプのプッシュスイッチ）を接続すれば外部スイッチによる電源のコントロールは実現できそうです．

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