<第1回創造アイデアロボットコンテスト東海・北陸地区大会>

初出:2003/12/25 T.Shirai
更新:2003/12/25 T.Shirai

<関連URL>
・第1回創造アイデアロボットコンテスト東海北陸大会: http://www.amigo2.ne.jp/~michi621/2003robokon.html
・全日本中学校技術・家庭科研究会: http://www.ajgika.ne.jp/
・第4回創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会(ルール等): http://ajgika.ne.jp/%7Efair/04/index.htm

 

 「第4回創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会」の東海北陸予選大会として実施されたものです.全国大会の趣旨は,
 ・中学校技術・家庭科で学習した知識や技能を生かし,ロボットの設計・製作を行う.その成果の発表を通して知識や技術の向上を図る.
 ・コンテストは一つの授業の場として,参加者がお互いの工夫点や機能性,構造等を学び合えるようにする.また,ものづくりに取り組んできた全国の中学生の交流の場とする.
とあります.

 日時:2003年12月20日(土)
 場所:三重大学第一体育館

(左の画像をクリックすると別ウィンドウに大きな画像が表示されます.それとは別にPDF:15MB)


 三重大学より,鈴鹿高専ロボコンプロジェクト2003に,高専ロボコン出場ロボットの展示とデモンストレーションの依頼があり,教職員3名(冨岡,白井,谷川)と学生4名(5S 鶴長,3I 松谷,3M 広瀬, 2M 中島)で雪の降る中,トラックにロボット(Sonic Bird)とデモ用機材(円盤×1,オブジェ,工具等)を積んで参加してきました.(前日にロボットの積み込みに協力してくれた学生および関係教職員の皆様,ありがとうございました)

 
これが会場の三重大学第一体育館.手前の車の屋根の上に雪が積もっているのが分かりますね.中学ロボカップ2003(?)

なにはともあれ,この有様.当然,寒くて寒くて.

さて,会場内です.
 
 実は今回,審査員をお願いされていました.前方中央の審査員席に座り,全試合を間近で観戦することが出来ます.ロボコン大賞,技術賞,デザイン賞など,各賞の選定を行います.ところがです.ここにはストーブが無い...したがってトイレに行くこともできず,寒さにガタガタ震えることになりました.
 以下は鈴鹿高専の展示スペースです.

 左に三重大学,右に津工業高校の展示.石油ストーブがありがたい.というか,審査員席からストーブで暖まるヒトビトを眺め「羨ましい」が,時間の経過とともに「恨めしい」に変化する.
 
 ロボット紹介のA1ポスター×2を作って持って行きました.それ以外に高専ロボコン全国大会(エキジビション・マッチ)の模様を観客席から撮影したビデオ(編集:近藤先生,ご多忙中ご苦労様でした!)と学校紹介ビデオを交互に持参したテレビデオで上映.もちろん学校紹介用のリーフレットも持参して鈴鹿高専の宣伝も行います.羽を広げたSonic Birdはナカナカの迫力で,多くの参加者から質問を受けていました.
  
 三重大学はNHKロボコンに出場したロボットとライントレース(ランサー競技用?)を展示.津工業高校は相撲ロボット(自動機)の展示.残念ながら津工業高校の方からは説明を聞いている時間がありませんでしたが,三重大学の学生さんとは有意義な情報交換ができました.

 本題のロボット競技について説明しましょう.こちらが競技フィールドです.
 
(白黒の図面をクリックすると大きな画像が別ウィンドウに表示されます)

 有線リモコンで操縦するロボットによる競技です.競技フィールドは青コート/赤コートに分かれています.相手側のコートへの侵入は禁止です(上空は除く).
競技は1対1の試合(A1),2対2の試合(A2)があります.
 ロボットは基本的なパーツは支給され,それ以外は各人工夫して良いことになっているようでした.
 ・サイズ:スタート時に300[mm]×300[mm]以内.
 ・モータ:最大4個(A1),2台あわせて6個(A2),FA-130,RE-260まで.水,空気,油等を利用したシリンダは禁止.
 ・電源:1.5V乾電池2個まで.あるいは安定化電源(最大3[V]).
 ボールは各コートに4個ずつ,中央の壁上に3個,合計11個.トイザらすで販売している”STATS ラージスポンジボール(直径約210[mm],1個500円程度)を使用.コート中央にはトンネルがあるので,ここを通して相手コートへ押し出しても構わないし,斜面から落としても良いし,壁の上から放り込んでも良し.もちろん,射出もOK.ただし(針で刺すのは構わないが)ボールを破損する行為は禁止.
 競技時間は90[秒」.ちょっと短いかな?と思ったが,意外と試合は白熱しました.

       
単に押し出すだけのロボットやショベルカーのような単純なロボットも多かったのですが,中には「これは!」と思うものも数台ありました(もっとも試合に強いとは限りませんが).応援態度の悪い学校があったのは,ちょっと残念でしたね.それとロボット名に(明らかに分かる)民間企業名を使ったチームもあり,これも残念.セッティング時間が決まっているのに,準備が間に合わなかったり,配線トラブルで試合を後回しにしてもらう学校があったのも宜しくないのですが,まぁ,ここは中学校の大会であり,参加することに意義があるという観点から一応,目をつぶりましたが,もう少し反省した態度を示して欲しかったですね.

(出場校)
石川県: 金沢市立港中学校(A1,A2),七塚町立川北台中学校(A1),鶴来町立北辰中学校(A1×2),金沢市立鳴和中学校(A2),小松町立丸内中学校(A2),鳥屋町立鳥屋中学校(A2)
岐阜県: 可児市立中部中学校(A1),下呂町立竹原中学校(A1),七栗町立神渕中学校(A1)
静岡県: 掛川市立桜ヶ丘中学校(A1),三島市立南中学校(A1,A2)
福井県: 朝日東中学校(A1,A2),芦原中学校(A1),足羽中学校(A1),宮崎中学校(A1),至民中学校(A2×2),明倫中学校(A2)
三重県: 玉城町立玉城中学校(A1×2,A2×2),三重大付属中学校(A1×2,A2×2)

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