産学官研究交流フォーラム・オン・キャンパス2004(三重大学)

初出:2004/01/31 T.Shirai
更新:2004/01/31 T.Shirai

県内の産業界,大学,高等専門学校,公設試験研究機関の約70研究室が一同に集い,お互いのシーズ・ニーズ情報を交換し合うイベント.

会場は三重大学講堂「三翠ホール」.日時は2004年1月30日(金)10:30〜17:00.

昨年に引き続き今年も参加してきました. (昨年の報告はこちら


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こちらは会場です.会場内のレイアウトは上の冊子(右側)の通りです.ちなみに今年は道に迷わず辿り着きました(この1年で何回も通いましたので).
企業・大学/高専・公的機関が各ブースで様々な最新シーズを展示しています.大学の場合は卒研生や修士課程の学生さん,あるいは先生が説明を行っています.せっかくの機会ですから,興味のある研究に対して,しつこくしつこくしつこく質問をしました(対応して頂いた学生さんたち,本当にありがとう.とても楽しかったです).

 
鳥羽商船高専は今年も高専ロボコン出場マシン「外車」を展示していました.その隣は鈴鹿高専.(お忙しいところを)兼松先生がパネル展示をしていました.

  
こちらは三重大工学部の電機システム研究室.ファジー意思決定を用いた経路探索や右の写真のようなリハビリテーション機器の展示,どちらも興味深い内容でした.

 
 
 こちらは生体システム工学研究室.昨年も説明を聞かせて頂いて,とても興味深かった研究です.形状記憶合金を用いた手術用のインプラントの類です.骨折した骨の固定に使う金具を形状記憶合金(しかも鋳造品)を使うもの.歯のインプラント(顎の骨に埋め込む土台のプレート)への応用例もありました.形状記憶合金に含有されているニッケルが人体に影響があるかも,という話があるらしいのですが,表面にコーティングやメッキを行えば影響は少ないだろうとのことです.「ああ,例えばあの,ええと,なんだっけ.”芸能人は歯が命の”」「はい,アパタイト」.TVCMの影響は恐ろしい(笑).
 それ以外にMRIの画像処理を工夫することで,心臓の変位を無侵襲で計測する方法など.たとえば心臓肥大などの症状をグラフィカルに表示することが出来て,診断に役立ちそうです.近頃話題になっている乳癌検査の問題(経験の少ない医師による誤診/見落とし)に対しても応用できそうです.

 
こちらはシステム設計研究室.ヒトとロボットの協調作業に関する研究がメインです.ロボットのインピーダンス(慣性,弾性,粘性)を調整することで,パワーアシストの程度(というか感触でしょうか)を調整するのが研究のツボです.

 という感じで,さまざまな研究テーマが紹介されています.

 

招待講演,一般講演も並行して行われていましたが,昨年同様,私は展示を見物するのに全ての時間を費やしました.
他にも沢山紹介したいブースがあったのですが,省略させていただきます.

色々な人と面識も広がり,(将来的な)共同開発の話もできたりと,個人的にですが,とても有意義な1日でした(日記風まとめ).

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