平成16年度みえメディカル研究会総会 (三重大学) 2004年5月13日(木)

初出:2004/05/26 T.Shirai
更新:2004/05/26 T.Shirai

(参考リンク)
みえメディカルバレー構想ホームページ:http://www.mvp.pref.mie.jp/


 今回はちょっと変わった仕事の話です.
 北川知事が三重県知事だった2002年頃だったでしょうか.三重県の産業を活性化させようということで,バレー構想というプロジェクトが立ち上げられました.メディカルバレー以外にもクリスタルバレー(液晶関連),パールバレー(真珠),シリコンバレー(半導体),あわせて4つのバレー構想があります.その内の一つがメディカルバレー構想で,
  (1)医療・健康・福祉産業クラスターの形成(産学官民で協働して研究開発を促進)
  (2)医療・福祉サービスの高度化(医療のIT化やボランティア/NPOの情報共有)
  (3)消費者ニーズの反映(事業者と消費者の間の情報交換を仲立ちしてニーズに対応した製品開発をバックアップ)
を行っています.

 それに対して私にできることがなんなのだ?と疑問をもつのは当然です.前述の(1)が関連しています.産学官民の有志による研究会(集まって情報交換して議論してネットワークを広げる)に2002年に自主的に参加したことから始まっています.2003年は研究会の一つ,「福祉ものづくり研究会」(福祉分野のニーズに合った製品作りに関する研究)の共同実施者(リーダーの補佐,オブザーバーのようなものですね)を引き受けました.

 どんな研究会があるのかというと,生物資源有効活用研究会,医療ニーズ製品化研究会,医用工学研究会,福祉用具開発研究会,三重ゲノム創薬フォーラム,知的財産研究会,薬事研究会,ディスプレイ医療応用研究会,量子生活科学研究会,という感じです.知らないところで多くの業界の多くのヒトビトが集まって交流して,情報交換をしているのです.

 これらの研究会の総会(H15年度はどんなことをしましたよ,という報告会)が三重大学で開催されましたので参加してきました.

こちらが式次第です(クリックすると大きなウィンドウが開きます).


前年度の会長挨拶から始まって粛々と研究会の報告と来年度の活動計画の話に進んで行くのですが...会場の前方中央の特等席が空席です.不思議不思議.と,思ったら,

今回の総会の目玉の一つであるドイツのMV州からの視察団(エーブネット経済大臣も同行)のための席でした.三重県メディカルバレーから昨年度,同州のビオコンバレーに視察団を送り,協力関係を築いた結果として,今年はMV州から視察団が来たそうです.
 
再生医療など,先端医療に関する講演(ドイツ語)が行われました.もちろん,同時通訳付きです.残念ながら使節団の方々はタイトスケジュールの隙間を縫っての参加でしたので,講演もそこそこに退席されたため,質疑応答はありませんでした.

そして最後はお決まりの交流会(車で行きましたのでお酒はナシ)でお開きでした.ハプニングのようなものは特に無かったので,ちょっと退屈な内容になってしまいました.それはともかく,センセイ達は学会以外にも学外で仕事をしているのだよ,ということを知って貰えれば幸いです(本当にオチない).

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