三重県メカトロ・ロボット研究会設立記念セミナー (三重県庁講堂) 2006年4月27日(木)

初出:2006/04/29 T.Shirai
更新:2006/04/29 T.Shirai

(参考リンク)
三重県庁のお知らせ情報:http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2006040238.htm
ギフ・ロボット・プロジェクト21:http://www.stp.pref.gifu.jp/htmlstpc/grp21/

当日配布のプログラム(PDF:2.5MB)


 以前に簡単に話を聞いたことはあったのですが,三重県でも岐阜県同様に県内の企業・研究者等の技術を集積する核の一つとしてロボット技術に注目し始めたようです.話は遡って,昨年度の夏に鈴鹿市立体育館で開催された「ロボフェスタ2005 in 三重」に触発されたのか否か,私には分かりません.いきさつはともかく,正式なホームページの立ち上げが行なわれていないところから考えるに,かなり急いで立ち上げた研究会のようです.

 14:30からのセミナーだったのですが,13時過ぎまで研究助成の報告書を作成・印刷・発送の作業を行っていたため電車に乗り損ね,到着したのは14:35.既に野呂知事の挨拶が始まっていました.(ちなみに今回はデジカメを持っていったものの,メモリメディアを抜いていたため撮影不可!)

 プログラムは,
 ・開会挨拶: 野呂昭彦(三重県知事),松田直久(津市長),加藤征三教授(三重大学工学部長)
 ・記念講演:「ロボット産業の現状と課題」(楠田インターナショナル 代表 楠田喜宏氏)
 ・座談会:「メカトロ・ロボット産業の研究開発機能の集積を目指して」
   (株)自在研究所 代表取締役社長 森 政弘氏
   西部電機(株) 最高顧問 森 徹郎 氏
   楠田インターナショナル 代表 楠田喜宏 氏
   (財)ファナックFAロボット財団 理事長 杉浦 賢 氏
   四日市大学総合政策学部 教授 国保 元愷 氏
   司会進行:三重大学工学部 教授 平井 淳之 氏
です.

 森 政弘先生はあまりにも有名(東京工業大学名誉教授)ですので紹介は省きます.森徹郎氏は溶接用ロボット等で有名な(株)安川電機製作所の取締役,(株)ワイ・イー・データ代表取締役社長などを経て現職.なによりも世界に通じる”メカトロニクス”という言葉を生み出した方として有名.記念講演も行なった楠田氏も(株)安川電機製作所ロボット事業本部長等を経て現職にある産業用ロボット産業の第一人者.杉浦氏は工業技術院電子技術総合研究所所長等を経て現職.国保氏は富士電機(株)で充電機器の開発,その後,代表取締役副社長を経て現在は四日市大学教授.大人物を集めたものです.
 会場は狭い会議室ではなく講堂でしたが,予備のパイプ椅子が出るくらいに盛況でした.産・官・学の分布が分かりませんが,三重県農水商工部の肝いりですので,実は官の比率が結構高いのではないかな.
 まだ同研究会の目指す方向性のような物が文書の形で示されていませんので分かりません.夢のような話を追って下火になるか,産業化を目指して下火になるか,あるいは大きく化けて成果を残すのか,こればかりはやってみないと分かりません.先の分からない状況ではありますが,一応,研究会メンバーとして登録を済ませました.

 17:20から学内の会議があるので,予定の17時まで待たずに16:30で退場して,急ぎ足で近鉄津駅に向かう途中でカラスに襲われました...お粗末.

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