「日本ロボット学会創立20周年記念学術講演会」

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 日本国内のロボット工学研究発表の場として主要なものとして,日本ロボット学会と日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門が挙げられる.今回初めて知ったのですが,日本ロボット学会の母体は計測自動制御学会だったそうです.そこから独立して今年で20周年の記念の年です.私は修士1年生の時の’91年の第9回(筑波大学)が初参加です.その後,ブランクがあって次に参加したのが第17回(東海大学).ちなみに第18回も発表しましたが,昨年の第19回(東京大学)と今回の第20回は参加したものの発表は無し.来年はきちんと発表しないといかんなぁ.
 日程は3日間で,スケジュールはこちら.今回は20周年記念ということもあり,特別講演に”知の巨人”と呼ばれる立花 隆氏(「宇宙からの帰還」,「脳死」,「精神と物質」など)とSF作家の瀬名秀明氏(「パラサイト・イブ」,「ロボット21世紀」など)をゲストに招いています.若い研究者が多く,格式に捕らわれないのが特色の学会です.
 参加費用は,日本ロボット学会会員:10,000円,非会員:20,000円,学生会員:2,000円,非会員学生:5,000円(ロボット学会の年会費は正会員:10,000円,学生会員:4,000円)です.講演会に参加すると,A4サイズ260ページ強の講演会概要集と予稿集(CD-ROM)が貰えます.もし興味をもった本校の学生の方は(学科を問いません)白井宛にご連絡ください.もし講演会に参加したい場合は引率しても構いません(ちなみにH15年は東京工業大学です).ちなみに先生方はそれぞれ専門分野の学会に属していますが,講演会参加費・年会費ともに自腹です.
 

さて,こちらが今回の会場である大阪大学・豊中キャンパスです.
目の前に大阪モノレールの「柴原駅」があります.
 
正門から入って歩いていくと,はい,講演会会場です.学会の講演会の会場として特別に会場を借りる場合もありますが,大学内の講義室を利用することが多いですね.

講演会場(全学共通教育機構棟)内の見取り図はこちら
まず受付で登録を済ませて名札を受取ります.同時に今回は懇親会(後述)の登録も済ませます.
次はクロークに荷物を預けて身軽になったら,さぁ,事前にチェックした講演を聞きに行きましょう.
ちなみに今回は並列でA室からM室まで13室で同時に講演が行われています(こんな感じ).発表は15分,質疑応答が5分の合計20分で,次から次へと発表が進みます.したがって,事前に(TV欄で見たい番組を選ぶように)お目当ての講演を選定しておくのが重要です.それ以外にもN室では特別セッションが組まれているので大変です.


 実際の発表風景です.もっと暗い状態ですが,フラッシュを使うと発表者はビックリしますので(私も一度,フラッシュを焚かれて頭の中が真っ白になったことがあります),画像処理して増感しています.近頃の発表は,ほとんどがPowerPointです.ごく一部,手書きのOHPの方もいらっしゃいますが....
 あ,どこかで見たことのあるヒトがいる!(↓)

E科の奥田先生.発表されるのは学会前日にプログラムをチェックするまで知らなかった.まさに興味のあるセッションだったこともあり,内容にはとても満足.


こちらは特別セッションで発表する東京工業大学の広瀬教授です.脚式移動ロボットなどの研究で有名
   
 地雷除去ロボットの研究に関連してアフガニスタンに行った時のスナップ写真.前に並ぶのは現地の食事.見事に腹を下して予定を早めて帰国したことをバラして笑いをとっているところ.

 21世紀のロボット工学の未来は明るい!と断言して発表を終了(後に,この点で立花氏と対立(?)).


 さて,今回,会場ではロボカップ・小型リーグ公開練習試合も行われました.
 ・RoboCup日本委員会公式ホームページ
 ・RoboCup Official Site (English)

 
 ロボカップが,いわゆるロボコンと明確に異なる点は,これが競争原理に基づく研究活動である点です.参加資格として,研究成果を学会や論文誌に発表することが(確か)義務付けられていたと思います.勝つことは当然,目標ですが,勝つためにどのような研究成果を挙げ,そしてそれがゲームという形で実証できる必要があります.
 これは壁に貼られていたポスターの一例です.

 これが舞台裏.無線LANで外部のPCより指令を与えてロボットを動かします.
  

実際に動いているところです.(mpeg1: 768KB)



さて,今回の目玉の一つ,記念講演です.場所は万博記念公園(太陽の塔)の目の前のホテル オオサカ サンパレス,オービットホール.記念式典,記念講演,そして記念懇親会です.
 

 総合司会は大阪大学の浅田教授(RoboCupの提唱者の一人)です.立花氏,瀬名氏の講演の後は,パネリスト(ホンダの平井氏,ソニーの藤田氏などなど)を交えてのパネルディスカッション.
 立花氏の講演に関しては,こちら(準備中)
 瀬名氏の講演に関しては,こちら(準備中)

 そして懇親会.
 
懇親会は立食形式です.


若い研究者の多いロボット学会の特徴は,(生化学出身の瀬名氏もビックリしたという)旺盛な食欲.乾杯が終った瞬間に,アッと言う間に料理に群がるヒトビト.


立花氏も30分ほど会場に居たらしいのですが,いつの間にか帰られた模様.瀬名氏はご覧の通りにヒトビトに取り囲まれている.
その隙を縫って....


ツーショットさせて頂きました.ついでに握手もして貰いました.
とても気さくな感じの方でした.同じ34歳,お互いにこれからも頑張りましょう(格が違うけれど).
ちなみに,↑の写真は,

(失礼なことに)片手でこのように撮影しようと苦心しているのを見かねて,浅田先生がシャッターを押してくれたものです(ありがとうございます).

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