「Calcのあれこれ」

初出:2006/06/09 T.Shirai
更新:2006/06/09 T.Shirai

(1) 度数分布表を作りたい.
 Microsoft Officeではアドインである分析ツールをインストールしないと使えなかった度数分布表(ヒストグラム)の作成が,標準的な関数で実現できます.しかし,ヘルプファイルを検索しても度数分布表の作成方法は書かれていませんし,インターネット上にも,意外と情報が流れていません.

 使用する関数は FREQUENCY(データ範囲;区間) です.少々クセがあるので使いこなすのに慣れが必要です.以下に例を示します.

このような得点一覧があったとします.この度数分布表を作ります.例えば,
0〜59点,60〜64点,65〜79点,80〜100点の4段階に分けるとします.FREQUENCY関数の”区間”は”○より大きく,△以下”である点はよく理解して下さい.”○以上,△未満”ではありません.取り扱うデータが整数であればトラブルになることはありませんが,実数の場合は問題になる場合があります.

 では,区間を以下のようにB列に記入します.注意するのは,一つ余分に(ここでは">100"としています)区間を用意する必要がある点です.

 次に,C列に関数ウィザードを使って度数を計算させます.関数ウィザードは,プルダウンメニューの[挿入]-[関数]で起動します.

データは範囲はA1からA22,区間はB2からB6までを選択します.ここで非常に重要なのは関数ウィザードダイアログの左下にあるチェックボックス,”行列(A)"にチェックを必ず入れて下さい.するとC列に自動的に度数が計算されます.B列とC列の必要かセルを以下のように選択して,オートグラフウィザードを立ち上げます.

”最初の列を項目名に引用”にチェックを入れて下さい.そして色々と設定すれば,

このように度数分布表が完成します.

 

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